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結婚式2次会は出会いの場!?そこで起こった悲劇

結婚式二次会―――それは出会いの場。

友人である新郎とその新婦さんがみんなに祝福され幕を閉じた披露宴。その後会場を移し二次会が催されようとしていた。あわよくば二次会で私も新郎新婦のように素敵な出会いが欲しいなと・・・

二次会の会場に移り、受付で【17】とピンクで書かれた謎の紙を貰い「何に使うのかな?ビンゴかな?」などと若干の疑問を持ちつつ着席する。間もなくして二次会はスタートし滞りなく進行していく。二人の馴れ初めや、ビデオレターが終わり司会者が「みなさん受付で番号の書かれた紙は持っていますね?これからとあるゲームをします」と合図をし会場は司会者の話に耳を傾けました。受け付けでもらった番号の紙は男性女性に色分けして配られており、同じ番号の人を探し出してペアを組みます。組んだペアで数々のゲームを行い、一番早かったペアが優勝というゲームです。

疑似カップルを作り、親睦を深める物でした。
過去に例の無い完璧なまでにセッティングされた女性とお近づきになるチャンス!これを逃す訳にはいかない!
と、会場の男性陣は同じ番号の人を探し呼びかけます。私も立ち上がり運命の女性はどこだ。私はここにいるぞ!と呼びかけようと思いましたが明らかにおかしい。立ち上がって眺めた光景は絶望でしかありませんでした。

どう考えても男性陣の方が多い。
どう考えてもカップルからもれてしまう男性がいるだろ…と。そして震えました。震える手で再度自分の番号を確認する。やはりピンクの文字で【17】と書かれていました………

半々にしろ!!きっちり半々にしろ!!

そう心の中で叫びましたが時既に遅し。「ピンクの17番持ってる方いらっしゃいませんかー?」という野太い声がざわめき立っている会場に響き渡りました。声の方へ目を向けると、汗を流しながら八の字になった眉毛で一生懸命パートナーを探している40代のおっさんでした。目が合う2人。申し訳程度に笑顔を作り、私なんですと合図するおっさんの私。君でしたか…と、明らかに落胆する40代のおっさん。ざわめき立つ会場に、見つめ合いながら声を発しないおっさん2人がそこに立っていました。このまま立ち尽くしていても仕方ないのでおっさん2人でペアを組み、風船を顔と顔の間に挟んで運ぶゲームをしたり、ポッキーゲームをしたり、一気飲みを2人でするなどの誰が得をするかもわからない絵図らを会場に見せつけました。

終わってみれば、相方である40代のおっさんが空気を読まずに頑張ってくれたおかげで2位。景品はコンビニで使えるギフトカード1枚。1枚なのはきっと男女ペアになった二人で何を買おうかとかそういう話題作りの為かと思いますが私達はおっさんです…「2枚にしろよ!!」と心で叫び、白目を剥きながら空気を読まず頑張られた相方のおっさんに譲りました。

という話を先日友人からお聞きしました。

結婚式という一大イベント。

皆が笑いあい、幸せを祝福する裏ではこういう笑える事件もあるみたいです。
話のネタに「そういえば結婚式でさ―――」「前に行った合コンでさ―――」と、振り返って笑い話にするのもいいかも知れませんね。